いらっしゃいませ、バクです。

ということで整理してみました。倒置構文とは、主語と動詞が入れ替わる構文のことです。話し言葉より書き言葉でよく用いられます。
今回はそのなかでも、否定形/準否定形を用いたパターンをおさらいします。
準否定形とは
Notやnoなどの完全否定ではなく、hardly, scarcely, barely, rarely, seldom, onlyなど、部分的に否定する語を指します。
倒置する理由
否定/準否定の意味を強調するため。
この場合、否定/準否定語は文頭に出る。
例文1
Never once had he imagined Dumbledore’s childhood or youth
助動詞(have)がついているときは、「助動詞+主語+動詞」の順番になります。
倒置しない文章にすると、"He had never once imagined Dumbledore's childhood or youth"、「ダンブルドアの子ども時代や青春時代を想像したことなど、ただの1度もなかった」という意味です。
ただの1度もなかったことを強調したいために倒置が行われています。
例文2
Only by drinking it can I empty the basin and see what lies in its depths
同じく準否定のパターンです。準否定部分の"only by drinking"が文頭に出て、その後の文が倒置になっています。
この文にも助動詞(can)があるので、「助動詞+主語+動詞」の順番になります。
倒置しない文にしたら、"I can empty the basin and see what lies in its depths only by drinking"になります。「これを飲まないことには、ボウルを空にして底にあるものを確かめることはできない」の意味です。
倒置によって、「これを飲むしかない」ことが強調されています。
最後に
倒置構文は一見ややこしいですが、倒置であることさえ分かれば、さほど難解ではないことが分かります。
それでは、この辺で失礼します。ご訪問ありがとうございました(*^^*)
※今日使用した例文は以下の本から引用しています。
<例文1>"Harry Potter and the Deathly Hallows"
<例文2>"Harry Potter and the Half-Blood Prince"