いらっしゃいませ、バクです。

英語や翻訳の学習中、ずっと仕事に憧れていました。その間何をしていたのかを振り返って考察してみました。

翻訳者になるための準備
1.基礎的な英語力を身につける

基礎体力のようなものです。単語力、長文読解力、ライティング力などありますが、文法も整理しておくと後に苦労が少なくて済みます。文法をおろそかにしていると、細かいニュアンスを汲み取りそこなったり英訳をするときに困ることになります。
以下、基礎力をつけるための方法をまとめます。
英語を生活に取り入れる
洋書を読む、英字新聞を読む、英語で日記を書いてみる、洋楽を聴く、海外ドラマを観るなど、生活のなかでしていることを英語版に切り替えてみるのが1番取り組みやすいです。
自分の好きなものの世界を少し広げる感覚です。好きなことは継続しやすいですし、継続できれば必ず上達します。
TOEICや英検などを利用する
TOEICや英検の勉強をすると、おのずと英語力も上がります。何より、「今年中に何点、あるいは何級をゲットする」と具体的な目標ができるので、モチベーションが高まります。
TOEICの点数や英検の取得は翻訳者に必須のものではありませんが、社内翻訳者になる場合は条件として提示されることもありますし、持っていて損はありません。
学校を利用する
通学だけでなく、通信の教材やオンライン英会話など、多様なニーズに応えるサービスがたくさんあります。
コミュニティに属する一番のメリットは仲間を作れることと情報が得られることです。
私はECC国際外語専門学校で英語の基礎を学びました。全日の通学だったのですが、今思えばもう少し費用が少なくて済むコースでも良かったかなと思います。
2.自分の行きたい分野を決める

どんな翻訳がしたい?
翻訳にも様々なジャンルがあります。文芸翻訳、IT翻訳、医薬翻訳、特許翻訳、映像翻訳、ゲーム翻訳・・・。ジャンルによって文章形態や必要な背景知識も違うため、どれかひとつに絞って勉強した方が効率は良いです。
また、ジャンルによって収入も差があるので、稼ぎたい方はその辺も考慮に入れると良いと思います。
最新の翻訳事情を知るには、「通訳翻訳ジャーナル」などの雑誌が便利です。
専門分野の勉強をする
やりたいジャンルがあるなら、その翻訳に特化した勉強をしておくと仕事でも困らずに済みます。
私は医薬翻訳を選んだので、通信制の医薬翻訳専門講座、トライアリストで勉強していました。大量の医学論文の文章に触れていたおかげで、仕事にも比較的スムーズに入ることができたのは大きかったです。
専門講座でなくとも、例えばDHCやフェローアカデミーなど、複数の分野を扱っている翻訳学校もあります。自分のニーズに合う学習方法を探すと良いと思います。
3.でも、準備しすぎない

完璧な準備というものはありません。必要最低限の準備というものはあります(例えば、翻訳者を志したばかりの頃の私はTOEIC410点でしたが、そのレベルで翻訳をしても迷惑がかかるだけですよね💦)が、翻訳のレベルには実際ゴールなんてありませんし、勉強しても勉強してもキリがありません。
まだ実力が足りない・・と躊躇してしまうかもしれませんが、実力は仕事をしていくうちについていくものでもあります。私は長い間躊躇してしまっていた方なので、もっと早い段階で思い切って飛び込んでみても良かったのじゃないかなと、今では思います。
おまけ:要経験の壁を越えるには

翻訳者の求人には「経験者求む」が多く、どこに行けば経験が手に入るのかと私は結構悩みました。
結局私が通ったルートは、「まずは英語を使う仕事をする」という道でした。「英語業務経験があれば可」という求人をちらほら見かけたためです。
そこで、派遣社員として外資系の製薬会社に勤め、英語でメールのやりとりをしたり報告書を作成したりする仕事をさせてもらいました。そこでたまたま翻訳の仕事が発生し、翻訳の経験を得ることができました。これは思いがけない幸運でした。
私は少々回り道を行きましたが、クラウドソーシングで未経験可の翻訳案件に応募するという方法もありますし、翻訳コンテストやトライアルに応募して良い結果を残すという道もあると思います。
最後に
振り返ると、やってよかったことも無駄なことも無駄にみえて良い経験になったこともありました。でも、大事なことは続けることなのだろうなと思います。これからも翻訳の道を進み続けます!
それでは、この辺で失礼します。ご訪問ありがとうございました(*^^*)