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読書部~児童向け洋書5冊~

『How to steal a dog』

アメリカ人作家、バーバラ・オコーナーの書いた作品です。2014年には韓国で映画化。

主人公のジョージナは、母親と弟と3人暮らし。父親が出て行ってしまってから、部屋を借りるお金もなく車で寝泊まりしています。家のない暮らしに耐えられなくなったジョージナは、自分で何とかお金を稼げないものかと考えていましたが、ある日迷い犬の張り紙を見つけ、ひらめきます。

お金持ちの家の犬を盗もう。その後見つけてあげたふりをして、お礼金をもらおう」そして計画通り、条件に合った犬を見つけて弟と一緒に作戦を実行することに、、。

ティーンエイジャーにも満たない少女が切羽詰まって犯す罪。かといって重たすぎず終始ユーモラスで、これ、どうなっちゃうの?とハラハラしながら一気に読める内容です。

 

『The Wizard of Oz』

こちらは有名な『オズの魔法使い』。英語の勉強になるかと思って初めて買った洋書です。当時は1ページ読むのも「???」の連続だったのですが、おおまかなあらすじは既に日本語版で知っていましたし、挿絵もついていたので、何とか読み進めることができました。

お話自体とても好きなので、それからも何度も読み返しています。ふとした瞬間に、花のなかで眠るドロシーや生きた陶器の人形を思い出します。小さくて元気いっぱいなトトや、勇気を探すライオンのことも。思い出すと読んだ時のさまざまな感情も蘇って、少し心の筋肉が鍛えられるような気がします。

 

『Howl’s Moving Castle』

こちらはイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの、そうです、ジブリ映画『ハウルの動く城』の原作です。

271ページとちょっと長めですが、映画で観たおなじみのキャラクターたちに会えたのが嬉しくて、辞書を引くのももどかしく思いながら読みました。

ソフィーの姉妹とのいきさつや、色んな場所にひとっとびできる靴、マイケル(映画版のマルクル)のこなす変わった宿題など、印象的なシーンがいくつもあります。

"It's your turn" (あなたの番ですよ)という言い方を覚えたのもこの本からでした。マイケルがハウルに話しかけ、でもハウルはソフィ―との会話に気を取られていてなかなか聞いてくれないというシーンで、やっとマイケルの話を聞く体制になったハウルが言うセリフです。なんてことない場面なんですが、なんとなく可愛くてお気に入りのシーンです。

 

『Bootleg』

イギリス人作家、アレックス・シアラーの作品です。この人の書く児童書はどれも本当に面白い。子どものまま大人になったんじゃと疑うほど子どもの描写が秀逸です。

物語の設定は、チョコレートをはじめとした甘いお菓子が法律で禁じられた世界。そこで暮らす2人の少年、ハントリーとスマッジャーが、何とかしてチョコレートの食べられる世界を作ろうとこっそり密売を始めます。少年たちの計画はやがて大人も巻き込み、どんどん壮大になっていってー。

相半する価値観をもった人たちが、それぞれの思想や立場や利害関係のもとで、正義や勇気の旗を掲げて行動を起こします。自分だったらどうするだろうと考えさせられる一冊。私は率先して密売をする勇気はきっとないだろうけど、チョコレートは我慢できなくて、ハントリーたちの店にこっそり買いに行くかもしれません。

この装填の遊び心ときたら、、!

 

『Under the Egg』

ローラ・マルクス・フィッツジェラルドのニューヨークを舞台にした作品。

13歳の少女シオドーラは、祖父の遺した絵画の下に別の絵画が隠れているのを偶然発見します。絵画に詳しい彼女は、独自で調べていくうちにイタリアの画家、ラファエロの作品ではないかと推測し、期待に胸を膨らませるのですが、次々と思いもよらない事実も発覚しー。

ゲームのような謎解きから始まって、徐々に重い秘密が暴かれていく過程のリズムがちょうど良く、絵画の知識も詰め込まれているので大人が読んでも十分面白い作品です。

私は里中満智子の『ラファエロ』を読んで以来、ラファエロの作品が大好きだったので、思わず胸が熱くなりました(笑)。


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